刺身や寿司、そばなどに欠かせないわさびですが、普段スーパーで見かけるチューブ入りのわさびとは違い、すりおろす前の生わさびを購入する機会はそれほど多くありません。
生わさびは、すりおろした瞬間に広がる爽やかな香りと、鼻に抜ける辛味が魅力です。さらに、辛味だけではなく、ほのかな甘みや旨味を感じられるのも特徴です。
ただし、「どこで売っているのか分からない」「値段が高そう」「どうやって使えばいいの?」という疑問もあるでしょう。
そこでこの記事では、生わさびはどこで買えるのか、価格帯、主な産地や旬の時期、使い方、アレンジ方法、生わさびをするためのおろし器について詳しく紹介します。
生わさびはどこで買える?
生わさびを購入するなら、まずチェックしたいのが産地の直売所や農産物直売所です。
生わさびの代表的な産地として知られている静岡県では、JAの農産物直売所などでわさびやわさび加工品が販売されています。
静岡県伊豆市では、JAの農産物直売所「農の駅」などでわさび加工品を購入できるほか、天城湯ヶ島や中伊豆などの産地でもわさび関連商品が販売されています。
道の駅や産地のお土産店
生わさびを探すなら、わさびの産地にある道の駅やお土産店も候補になります。
特に静岡県伊豆地方はわさびの産地として有名で、天城山周辺の豊かな水を利用したわさび栽培が行われています。
旅行などで伊豆を訪れる予定があるなら、道の駅や農産物直売所をチェックしてみるとよいでしょう。
スーパーで買える?
生わさびは、地域や時期によってスーパーの青果コーナーで販売されていることがあります。
ただし、チューブ入りわさびと比べると取り扱い店舗は限られます。
特に産地から離れた地域では、いつでも購入できるとは限りません。
「近所のスーパーを何軒も探したけれど見つからない」という場合は、通販を利用する方法が便利です。
百貨店や高級スーパー
百貨店の食品売り場や、こだわりの食材を扱うスーパーなどで生わさびが販売されることもあります。
ただし、入荷状況は店舗や時期によって変わります。
確実に購入したい場合は、店舗へ問い合わせてから訪れると安心です。
通販でも購入できる
生わさびは通販でも購入できます。
産地の生産者や専門店がオンラインショップで販売しているため、近くに販売店がない人でも取り寄せることが可能です。
例えば伊豆のわさび専門店では、40~50g、51~60g、61~70gなど、重量別の生わさびが販売されています。
そのため、「生わさびはどこで買える?」と探している人は、産地の直売所・専門店・通販の3つを中心に探すと見つけやすいでしょう。
生わさびの価格帯はどれくらい?
生わさびは大きさや品種、産地、品質によって価格が大きく変わります。
スーパーなどで販売される小さめのものから、ブランド産地の高品質なものまで価格帯はさまざまです。
例えば、伊豆天城産の実生生わさびを扱う通販サイトでは、約40~50gが税込2,400円、約51~60gが2,600円、約61~70gが2,700円という販売例があります。
また、形が不ぞろいなどの「わけあり生わさび」なら、4本・約150g以上で税込3,888円という商品もあります。
このように、生わさびは「1本いくら」と単純に決まっているわけではありません。
購入するときは、
- 重さ
- 品種
- 産地
- 大きさ
- 見た目
- 送料
などを確認することが大切です。
特に通販では送料が加わるため、商品価格だけで判断しないようにしましょう。
※価格は販売店や時期によって変動するため、購入時には最新の販売価格を確認してください。
生わさびの主な産地は?
生わさびの代表的な産地として、まず挙げられるのが静岡県です。
日本わさび協会によると、静岡県はわさび栽培発祥の地とされ、水を利用して栽培する「水わさび」の根茎生産量が日本一です。
特に有名なのが伊豆半島です。
伊豆半島には天城山系の豊富な雨と清らかな水があり、わさび栽培に適した環境が整っています。
そのほか、長野県の安曇野も有名なわさび産地です。
安曇野市では豊富な湧水を利用したわさび栽培が行われています。
そのため、生わさびを選ぶときは「静岡産」や「伊豆産」だけでなく、「安曇野産」など産地にも注目してみるとよいでしょう。
生わさびの旬・収穫時期はいつ?
「生わさびはいつ買うのがいいの?」という疑問もあるでしょう。
わさびは年間を通して収穫できる作物ですが、地域によって収穫の最盛期があります。
例えば長野県安曇野市では、6月から7月ごろが収穫の最盛期と紹介されています。
一方、静岡県伊豆地方では品種によって栽培期間が異なり、真妻では18か月、その他の品種では12か月ほどかけて栽培されています。
そのため、「生わさびは○月だけが旬」と考えるより、産地や品種によって出荷時期が異なると考えたほうがよいでしょう。
おいしい生わさびを探すなら、産地直送の商品や、その時期に出荷されているものを選ぶのもおすすめです。
生わさびの使い方
生わさびを購入したら、基本的にはすりおろして使います。
おすすめは、食べる直前に必要な分だけすりおろすことです。
わさびは細胞が壊れることで辛味や香りが生まれるため、すりおろした直後はフレッシュな風味を楽しめます。
刺身に使う
生わさびといえば、やはり刺身です。
マグロや白身魚、イカなどの刺身に添えれば、魚の旨味を引き立てながら、爽やかな辛味を楽しめます。
チューブ入りわさびとは違う香りを感じやすいので、まず試してほしい食べ方です。
寿司に使う
寿司との相性も抜群です。
握り寿司や巻き寿司に少量添えるだけでも、生わさびならではの香りを楽しめます。
そばに使う
ざるそばや冷たいそばに生わさびを添えるのもおすすめです。
つゆに最初から大量に溶かすのではなく、少量ずつそばに乗せて食べると、わさびの香りを感じやすくなります。
ステーキや焼肉に使う
生わさびは肉料理にも合います。
ステーキやローストビーフなどに少量添えると、肉の脂をさっぱりさせながら食べられます。
醤油との相性もよいため、和風の味付けにもおすすめです。
ご飯に乗せる
温かいご飯に生わさびを少量乗せ、醤油やかつお節などと合わせる方法もあります。
シンプルですが、わさびの香りをしっかり楽しめる食べ方です。
生わさびをアレンジして楽しむ方法
生わさびは、刺身やそばだけでなく、さまざまな料理にアレンジできます。
わさび醤油にする
最も簡単なアレンジがわさび醤油です。
すりおろした生わさびと醤油を合わせるだけで、刺身や冷奴、焼き魚などに使えます。
わさびマヨネーズ
マヨネーズにすりおろした生わさびを混ぜれば、わさびマヨネーズになります。
野菜スティック、サンドイッチ、エビ、鶏肉などにも使いやすい万能ソースです。
わさびドレッシング
醤油、酢、オリーブオイルなどに生わさびを加えれば、簡単な和風ドレッシングになります。
サラダや海鮮料理との相性もよいでしょう。
わさび茶漬け
ご飯に生わさびを乗せ、だしやお茶をかければ、簡単なわさび茶漬けになります。
わさびの香りが広がるので、食欲がないときにも食べやすいメニューです。
わさびバター
バターに少量の生わさびを混ぜれば、わさびバターとして使えます。
ステーキや焼いた魚、じゃがいもなどに乗せると、コクのある味わいに爽やかな辛味を加えられます。
生わさびをする道具は何がおすすめ?
生わさびをおいしく楽しむためには、おろし器選びも重要です。
日本わさび協会では、鮫皮のおろし板が有名ですが、家庭ではできるだけ目の細かいおろし板を使うことをすすめています。
鮫皮おろし
本格的に生わさびを楽しみたい人におすすめなのが鮫皮おろしです。
非常に細かくおろせるのが特徴で、生わさびの香りや辛味を楽しみたい人に向いています。
「せっかく生わさびを買うなら、おろし器にもこだわりたい」という人におすすめです。
目の細かいおろし金
家庭で手軽に使いたいなら、目の細かいおろし金でも構いません。
日本わさび協会も、家庭ではできるだけ目の細かいおろし板を用意するよう案内しています。
ただし、一般的な大根おろし用のおろし器より、わさび向けの細かい目のものを選ぶほうがよいでしょう。
専用のわさびおろし器
生わさびを頻繁に食べるなら、専用のおろし器を購入する方法もあります。
例えば伊豆のわさび専門店では「鋼鮫」というわさび専用おろし板が販売されており、生わさびとのセット商品も用意されています。
初めて生わさびを購入する人なら、生わさびと専用おろし器がセットになった商品を選ぶのも一つの方法です。
生わさびのおろし方
生わさびをおろすときは、まず表面の汚れを落とします。
日本わさび協会では、家庭では皮を剥かずにおろす方法をすすめています。黒い部分があれば、たわしでこするか包丁で取り除きます。
その後、茎を切り落とし、おろし器に対してわさびを垂直に持ち、円を描くようにゆっくりおろすのがポイントです。
力を入れてゴリゴリおろすより、細かくゆっくりおろすことを意識するとよいでしょう。
また、わさびはおろしてから時間が経つと香りが変化していくため、できるだけ食べる直前におろすのがおすすめです。
生わさびの保存方法
生わさびは生鮮食品なので、購入後は適切に保存しましょう。
保存する場合は、表面の水分を拭き取り、乾いたキッチンペーパーなどで包んでからポリ袋などに入れ、冷蔵庫で保存します。JAふじ伊豆では、うまく保存すれば1か月近くもつ場合があると案内しています。
ただし、保存状態によって品質は変わるため、できるだけ早めに使い切るのがおすすめです。
すりおろした後に残ったわさびは、少量ずつラップなどで包んで保存する方法もあります。
まとめ|生わさびは通販でも買える!食べる直前におろすのがおすすめ
生わさびは、スーパーなどで見つかることもありますが、確実に探すなら産地の直売所や専門店、通販を利用するのがおすすめです。
特に静岡県伊豆地方は日本を代表するわさび産地で、清らかな水を利用した伝統的な栽培が行われています。
今回紹介したポイントをまとめると、次のようになります。
- 生わさびは産地の直売所や道の駅などで購入できる
- スーパーや百貨店で販売されることもある
- 通販なら産地から取り寄せることができる
- 価格は大きさや産地、品種によって異なる
- 伊豆や安曇野などが代表的な産地
- 安曇野では6~7月ごろが収穫の最盛期
- 刺身、寿司、そば、ステーキなどに使える
- わさび醤油やわさびマヨネーズにもアレンジできる
- おろすときは目の細かいおろし器がおすすめ
- 本格的に楽しむなら鮫皮おろしもおすすめ
- 食べる直前にゆっくりおろすと香りを楽しみやすい
- 保存するときは冷蔵庫で適切に保管する
チューブ入りのわさびに慣れていると、生わさびは少しハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、生わさびはおろし器さえ用意すれば、家庭でも気軽に楽しめます。
刺身やそばだけでなく、ステーキ、冷奴、ご飯、ドレッシングなどにも使えるので、意外と活用範囲の広い食材です。
「一度本物のわさびを味わってみたい」という人は、まずは小さめの生わさびを購入して、食べる直前にすりおろしてみてはいかがでしょうか。